私がイタリア人の仕事を見ていて1番勉強になったのはハーブやスパイスの使い方がとてもユニークなところ。
渡伊前、私の知っているハーブ&スパイスの使い方は料理の仕上げにパセリ、デザート飾るミントなど、色を添え見た目を良くするためのものであり、また、塩に胡椒、ミートソースにナツメグ、ビーフシチューにローリエなど決まりの組み合わせとして存在しており大抵無くても全く問題無いものばかりで使用する目的も見いだせず疑問でしかありませんでした。
イタリアで見たスパイスハーブの使い方はここには書ききれませんが兎に角、知る物全てが刺激的。
そしてそれらを加えた皿々はどれもとても個性的で魅力に溢れた皿でした。
イタリアでの経験により料理において香りは非常に重要な要素となり、より自由な発想と遊び心を持って思考するきっかけを与えてくれました。
その考えをスパイスやハーブに限定せず食材全体にまで広げ、固定観念にと捕らわれない食材の組合せを楽しめる料理をご提供致しますので、私がイタリアで味わった感動を皆様もぜひ味わってください。
シェフの足跡
26歳 料理人人生をスタート
イタリアの魚介料理を見る為海のある州の
星付きレストランで修行
Mulinazzo(SICILIA)☆☆
Le Busche(MARCHE)☆
Ristorante La Conchilia(LIGURIA)☆
Ristorante Perbellini(VENETO)☆☆
※☆は当時の評価に準ずる
帰国後在日イタリア大使館の総料理長を務める
ここでの経験が「イタリア人が納得するイタリア料理」を作る基盤となる
他数件のリストランテにてシェフを務めた後
-2013年 3月 独立。
Ristorante Per Amor di Carissimaをオープンし
現在に至る
ゆったりとした空間とポップなインテリアの店内
リストランテという名称はレストランを表すイタリア語で、主にコース料理を提供するお店に使用されます。
そのため日本のリストランテでは黒やブラウンのインテリアで重厚感や高級感演出することが主流です。しかし、イタリア本土のリストランテを見てみると自由で遊び心のある装いが随所に見られ、またここでもイタリア人ならではの感性に心を刺激されるのです。リストランテという言葉にとらわれず、ややカジュアルなアイテムを加えることで緊張感が解け、和み、皆様にとってお食事のお時間がより楽しいひとときとなりましたら幸いです。